どうも、名古屋市在住の豊作です。
愛知県に「ナフコ」というスーパーマーケットがあるのは、愛知県にお住まいの方ならご存知ですよね。
昔テレビではナフコの印象的なテレビCMが流れ、そのメロディに今懐かしさを覚える方も多いと思います。
あれから数十年、さまざまなスーパーマーケットが台頭してきた結果、ナフコは大幅に店舗数を減らしています。
そんなナフコですが、同じナフコなのに店舗によって看板の感じが違ったり、統一感がないなぁと思ったことはありませんか?
こんなナフコや
あんなナフコ
ちなみにこのナフコは全く関係のない北九州市に本社があるホームセンターの「ナフコ」です。
これにはちゃんとした理由があったのです。
実はナフコは1つの会社ではありませんでした。
いくつかの独立したスーパーマーケットが「ナフコ」という組合を作り、それぞれが同じ「ナフコ」の名前を使って経営する、ボランタリーチェーンという形態をとっていたのです。
私も最近まで全然知りませんでした。
ボランタリーチェーンとは
ボランタリーチェーンとは、流通のビジネスモデルの1つで、「任意連鎖店」や「自発的連鎖店」とも言います。
多数の独立した小売事業者が連携・組織化し、商標使用・仕入れ・物流などを共同化し、これを行う形態のことを指す。 これにより、仕入先との取引が大口化され、仕入れ単価の引き下げが期待できる。 小規模の小売店は大手との価格差をできるだけなくし、独自のサービスで差別化を図る事ができる。
出店:https://ja.wikipedia.org/wiki/ボランタリー・チェーン
フランチャイズとも似ていますが、少し違います。
本部指導によるチェーンオペレーション、加盟している会社の資本の独立、という点では共通してますが、加盟している会社の独立性を保てる点と、ボランタリーチェーンでは組織を結成するという点でフランチャイズとは違います。
ナフコのボランタリーチェーンの歴史
ナフコはいくつもの独立した企業が集まってできた、
「協同組合ナフコチェーン」というボランタリーチェーンです。
- ナフコカニエ(現FEEL)
- ナフコはせ川
- うおときフード
- ナフコヤオトヨ
- ナフコニワキン
- ナフコ不二家
- トミダ
- 野田屋
ナフコはもともとこの8社で構成されてきました。
スーパーマーケット「FEEL」の前身はナフコカニエです。
ナフコカニエは2001年に「協同組合ナフコチェーン」を脱退して、「FEEL」に変わります。
2006年には、ナフコはせ川がマックスバリュ中部に買収されて、脱退しています。
その他の脱退
2010年 うおときフード脱退(自己破産)
2013年 ナフコヤオトヨ脱退/ラクエツ(旧ナフコニワキン)脱退(自己破産)
上記の通り、自己破産や買収などにより脱退が進み、
現在残っているのは、ナフコ不二家・トミダ・野田屋の3社だけです。
今存在しているほとんどの店舗は、ナフコ不二家かトミダのどちらかです。
まとめ
ナフコは1つの会社ではなく、ボランタリーチェーンでした。
現在ナフコは、「ナフコ不二家」が運営する店舗と、「ナフコトミダ」の運営する店舗が混在しています。
ですので、
ナフコ不二家
トミダ
というように、同じナフコという名前を掲げていても、経営している会社が全く違うから、店の感じが違ったというわけです。
という、身近なスーパーの豆知識でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。